第41回 東山再生フォーラムレポート

― 「未来の東山がひらくまで」市民と歩いた、午後の学びの時間 ―

11月29日、冬の入り口のような空気のなかで、東山動植物園・動物会館レクチャーホールにて「東山再生フォーラム」が開かれました。

開場前から、静かな期待が満ちていて・・・


「この場所は、未来に向けて動いている」
そんな気配を感じながら過ごした一日でした🕊️


1. 東山再生プランの“現在地”として

まず共有されたのは、再生整備課の平泉さんによる大きな計画の全体像。

  • 100周年(2036)を目標とした再生プラン

  • 総事業費 約420億円

  • 年間入園者数350万人をめざす

  • “人と自然をつなぐ架け橋へ” という長期テーマ

そして、コロナ前後の来園者数の動き、園内の変化、
“東山がどのように支持されてきたのか” を映す数字の報告も印象的でした。

🌿 心に残ったこと

長く続く計画は、“積み重ね”の力で進んでいくんだな、と感じました。


東山に今日もたくさんの方が訪れているのは、
ゆっくり丁寧に育ててきた時間があるからこそなんだろうな、と💭


2. 整備によって生まれた新しい風景

紹介された最近の整備事例には、園が大切にしてきた世界観がにじんでいました。

🌼 お花畑の整備

  • 樹齢1000年とも言われるオリーブの植栽

  • 滑り台やミストなど、家族で楽しめる空間

  • 夜のライトアップで表情を変える演出

🌳 星が丘門のリニューアル

  • トンネル内の大型スクリーン

  • 広場のバリアフリー化

  • 大学生との連携で生まれた新しいにぎわい

🏛️ 植物会館(重要文化財)の保存修理

  • 夜、光に浮かび上がるような静かな美しさが生まれたこと

 

🌿 心に残ったこと

“空間を整えることは、物を新しくすること以上の意味を持つ”
そんな言葉が頭に浮かびました。

訪れる人の足取りや、そこで過ごす時間の質まで変えていく——
植物園の「静けさ」をどう育てていくか、という問いを、ふわりと共有していただけた気がしました😌


3. これからの計画

未来に向けての整備計画も多岐にわたって紹介されました。

  • ユキヒョウ・マヌルネコ舎(2027年度予定)

  • 植物園の温室建て替え(2030年度予定)

  • サバンナエリアの“仕切りを目立たせない展示”

  • 来園者が過ごしやすい園内環境づくり(トイレ・多言語対応 等)

 

🌿 心に残ったこと

大きな変化と、小さなケア。


その両方を欠かさず積み上げてみえる姿勢に、東山が愛され続けてきた理由があるんだろうなと感じていました🤲


4. 学生とつくる “東山の四季” 映像プロジェクト

椙山女学園大学・宮下先生と学生による映像制作も紹介されました。

  • 星が丘門トンネルでの上映

  • 植物園の四季を6分の映像に

  • 360度カメラを活用

  • 撮影を通して、来園者やボランティアとの会話が生まれたこと

 

🌿 心に残ったこと

「撮ること」は、景色だけでなく、人との関係もひらいてくれる。
その言葉を体現するような内容で、胸がじんとしていました😢

東山の四季が“誰かの手で編まれていく” こと自体に、大きな価値があるなあと感じました。


5. 万葉の散歩道の物語

永田さんの講演では、万葉集を通じて植物が息づき始めるような時間。

  • 4500首中1500首に植物が登場

  • 東山植物園の散歩道には植物と歌の解説板

  • 歌の背景や時代の気配に触れる講演

 

🌿 心に残ったこと

「植物を見る目は、物語を知ることで変わる」

その事実を優しく教えていただけた講演でした。
次に散歩道を歩くとき、きっと植物の横にある“時間”まで見える気がします🚶


6. 今日のフォーラムを聞かせていただいて 

会場で静かにメモをとる人たちの姿が、とても印象的でした。


誰もが真剣で、同時にやわらかく、
“東山のこれから” を受け取ろうとしているような空気。

動物園も植物園も、
ただ観光地 なだけではなくて、
“季節とともに歩く場所”で、
“未来へそっと手渡していく場所”。

そして、東山という大きな庭は
市民の皆さまとともに育てられている場所なんだと、そっと心に残った午後でした🍃


🔗 関連リンク

写真と書き手:スタッフ わらび📷🌿