11月26日、植物会館1階で開かれていた
愛知洋蘭同好会さんの洋ラン展を訪れました。

ふだん見慣れている花とは少し違う、
どこか“物語を秘めたような植物たち”が並んでいて、
静かな展示室なのに、ひとつひとつの花がこちらに語りかけてくるような、不思議な時間でした🌿🕊️


✨1.扉を開けた瞬間に広がる、甘く深い香り

展示室に入った途端、ふわっと甘い香りが漂ってきました。
蘭って、ただ咲くだけじゃなくて、“香りで存在を知らせる花”なんだなぁと実感。

視線を向けると、白・黄色・紫・グリーン。
形も大きさもまったく違う蘭が並んでいて、
「こんなに多様なんだ…!」と驚きました。

学名も姿もさまざまなのに、
どの花もどこか凛としていて、誇らしげに咲いている。


そんな佇まいに胸がすっと静まっていきました🌸


✨2.“進化の物語”を感じる、洋ランたちのひみつ

展示されている蘭の説明を読んでいると、

その生き方のユニークさに思わず頷いてしまうほど。

たとえば──

  • 40cmもの長い蜜管を持つ蘭と、
    同じ長さの口吻を持つガが後に発見された話。
    → 自然って、こんなドラマみたいな進化をするんだ…!と感動。

  • 腐敗した匂いをわざと放ってハエを誘う蘭

  • パイナップルや柑橘のような香りで虫を惹きつける蘭

  • 花びらを細かく震わせて虫を呼ぶ蘭 

蘭は「どうやって生き延びよう?」と考えながら、
こんなふうに形や香りや行動を変えてきたんだと思うと、
ちょっと愛おしくさえ感じました🍍🪰🌼


✨3.珍しい“アルバ種”との出会い

会場には、色素が抜けた珍しい蘭
「アルバ」(アルビノ)も展示されていて、
白く透き通るようなその姿にしばらく見入ってしまいました。

特に、ふだんは茶色の「リチェーナストラム」が
“真っ白な姿”で並んでいたのが印象的で、
光を受けてふわっと浮かび上がるようでした🤍✨

蘭の世界の奥深さって、知れば知るほど果てしない…!


✨4.育てること、守ることに向き合う人たち🌱

展示の中には、栽培や保全にまつわる紹介もありました。

  • 絶滅危惧種はワシントン条約で保護されていること

  • 無菌で培養する「メリークローン」などの最新技術

  • 野生では“特定の菌”と共生しなければ発芽できないこと

人の手がかかわるからこそ守れる命があって、
でも自然の中でしか育たない繊細さもあって。

その両方と向き合いながら植物を育てている人たちの存在が、
展示の背景にそっと感じられました。

「植物と人間は全然違う生き物だけれど、
 “進化し続けてきた存在”という点では同じなんですよ」
そんな言葉が頭の中に残りました🌏


✨5.会場を歩きながら感じたこと🫧

洋ランは派手な花というイメージがあったけれど、
実際に目の前にすると、
“強さと繊細さ”の二つが同時に漂っているような不思議な存在。

花の形や色だけでなく、
進化の歴史や生態の話を知ると、
ひとつの植物の後ろに長い長い物語があることがわかって、
展示を歩く足取りがゆっくりになりました。

学んだことが、静かに心の中で深呼吸していく感じ。
そんな展示でした🌿💭


6.展示をあとにして ― 数日のあいだに変わった景色を歩く🍁📷

会館を出て星が丘門へ向かう道を歩きながら、
ふと「前に訪れた19日とは、まるで違う景色だな」と思いました。


ほんの数日のあいだに、木々の色づきがぐっと深まり、
赤や黄色の重なりが一段と濃くなっていたんです。

歩く人たちの足元には落ち葉が広がり、
カサッと音を立てるたびに、季節が静かに進んでいるのを感じました。

池の近くでは、スケッチをする方の姿もあって、
その穏やかな時間が、この園の“受け取る力”を物語っているようにも見えて🍂

たった数日でこれほど景色が変わること。
植物のリズムに合わせて、私たちの時間も確かに動いていること。


その流れの中で展示を見たことが、そっと心に残りました。


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写真と書き手:スタッフ わらび📷🌿