秋の名古屋で、小さな命と静かに向き合う

2025年9月23日(火)〜28日(日)、名古屋・東山動植物園で「名古屋山草倶楽部」による秋の山野草展示が開催されました🌿

展示室には、カンアオイや苔、犬巻き、金水菊などの鉢が静かに並び、秋のやわらかな光と、穏やかな空気がふわりと。

訪れた人たちも、それぞれの「好き」を胸に、鉢の前でそっと足を止め、葉のかたちや色を確かめながら植物との時間を静かに味わっているようでした🌱


1️⃣ 植物と交わす、ささやかな対話 🌼

出展者の方々との会話を通じて、育て方の知恵や、植物との付き合い方に触れられるのも、この展示の魅力。
難しすぎず、生活に寄り添ったヒントが、自然な言葉で伝えられていました🍃

☀️ 直射日光は避けて、木漏れ日や朝日のようなやわらかい光を
💧 夏場は風通しと水切れに注意を
🪴 植物の大きさは鉢次第。暮らしに合わせて育てる工夫を
🌿 そして何より、「一度に揃えようとしない」ことも大切に

「全部一気に揃えたくなるけれど、少しずつでいいんです!何より楽しむことが大切。」

育て始めたいと話すわたしに出店者の方がかけてくださった言葉でした。


2️⃣ 会場で響いた記憶と物語 🍃

そした、並んでいた鉢の中には、会員の方々が、長年手をかけて育てていたものもたくさん。
ただ植物を見るというより、その背景に流れていた時間まで感じられるような、静かな物語がそこにありました🌸

わたし自身も、おじいちゃんの庭の記憶を思い出しながら

「静岡に帰ったらまた手紙を書こうかな。」

とつぶやいていたほど✉️

植物を通して、どこか遠くの記憶や、あたたかい人の存在に出会える——
そんな瞬間が、いくつも重なっていた展示でした🍀


3️⃣ わたしが選んだ、お気に入りの3鉢 🌿

会場を歩く中で、特に心惹かれた3つの植物をご紹介します!

🍃 トキワシノブ

ふわっと軽やかな葉が印象的で、根元のもこもこした姿も愛らしく、何度も目が留まりました。
風に揺れるその様子は、呼吸しているかのようで、小さな森の精霊のようにも見えて。

「ずっと見ていられる…静けさを持つ子だなあ。」

そんなふうに感じていました💭

🌸 サザンカ(斑入り葉)

艶のある葉と、足元に広がる苔のバランスが絶妙🍃
ぽとりと落ちた葉までが景色の一部になっていて、静けさの中に凛とした雰囲気をまとっていました。

「苔の上に落ちた葉まで愛おしい。。。」

そう感じながら、ニマニマ眺めてました☺️

🌿 ハタザオ(斑入り葉)

クリーム色とグリーンがやわらかく混ざった斑入りの葉は、見ているだけで優しい気持ちに。
器との調和も美しくて、そっと明かりを灯してくれるような存在🕯️

「名前の響きにも惹かれるなあ。」

思わず、何度もパシャパシャと撮影も📸


4️⃣ 小さな鉢から広がる、暮らしの風景 🪴

そして会場では、実際に植物を「お嫁にもらう」来場者の姿もちらほら。

玄関先に置いたときの木漏れ日。
ベランダで風にそよぐ姿。
室内の窓辺に添える緑。

それぞれが思い描く「これからの暮らし」が、空気の中にもふんわりと漂っていました。


おわりに 🌙

名もない鉢のなかに宿る、小さな季節と静かな物語。


「名古屋山草倶楽部 秋の展示」は、そんな植物たちと、やさしく向き合える時間をくれました。

また来年も、この場所であたらしい秋の出会いがあることを願って🍁

🔗 過去のイベントレポートはこちらから

✍️ 文・写真:スタッフわらび


🗓️ 現在開催中の展示のお知らせ

さらに!いま東山動植物園では、植物会館にて
「ボタニカルアート展」 が開催されています🎨✨

こちらは、講習会の講師の先生方と受講者の皆さんが紡いだ、
鉛筆や水彩による繊細な作品展。


期間は 2025年9月30日(火)〜10月13日(月)
観覧時間は 午前9時〜午後4時45分(最終日は午後4時まで) です。


👉 公式サイトはこちら

前回の山野草展示とはまた違う角度から、
植物の美しさと、描くことの静かな喜びを感じられる時間になりそうです🍃

わたしも近々足を運ぶつもりなので、
ブログでまたレポートを更新します🪶

📋 開催情報まとめ

  • 展示名:植物会館「ボタニカルアート展」

  • 期間:2025年9月30日(火)〜10月13日(月)

  • 参考:東山動植物園 公式ページ・展示案内ページより

  • 🔗 詳細はこちら