✉️ お手紙カフェイベント レポート(後編)
―― 人と時間が、ゆっくりと重なっていった2日間 ――
「ちょっと気になって、入ってみました」
2日間を通して、何度も耳にした言葉です。
通り道の途中で、ぽすくまを見かけて🐻
ポスターが目に入って。
あるいは、昨日来てよかったから、もう一度。
『お手紙カフェイベント』の2日間は、
来場する理由も、過ごし方も少しずつ違いながら、
それぞれのペースで「書く時間」が重なっていく時間でした✍️
🌿 1日目|ふらりと立ち寄り、書きはじめる
12月15日(月)。
イベント初日は、会場の2つのドアを大きく開け、
街に向かってひらかれたかたちでスタートしました。

立ち寄ってくださったのは、
ご近所にお住まいの方、
星が丘周辺の学校に通う学生さん、
デザインコンペの受賞者の方や、そのご友人。
「ちょうど通りかかって」
「近くに用事があって」
そんな“偶然”から足を止めてくださる方が多かったのが、
1日目の特徴でした。


会場では、
ポストカードを選び、ペンを取り🖊
静かに言葉を考える時間が、自然と生まれていました。
短い滞在の方も多く、
一通を書き終えると、そっとポストへ投函し、
「いい時間でした」と会場をあとにする。
初日は、「出会いの日」。
書くこととの、最初の一歩が、あちこちで生まれていました。
☕️ 2日目|滞在する時間、深まる時間
12月16日(火)。
2日目は、会場のレイアウトを少し変え、
前日よりも落ち着いた雰囲気で始まりました。

この日、はっきりと感じられたのは、
滞在時間の変化です。
1日目が「書いて、届ける」日だとしたら、
2日目は「味わいながら、書き続ける」日。
15分以上、
中には30分以上、
席に座り続ける方もいらっしゃいました。
コーヒーをひと口飲み☕️
書きかけのはがきを見つめ、
またペンを走らせる。
そんな往復が、会場のあちこちで見られました。

初日は“出会いの日”、
2日目は“居場所になる日”。
そんなふうに、
場の表情がゆっくり変化していったように思います🍃
✍️ 30分以上、書き続けていた女性のこと
2日目に出会った、20代の女性。

大学の1限ゼミへ向かう途中、
大きなポスターとぽすくまの姿が目に留まり、
チラシを受け取ったそうです。
「ゼミだけの日だったので、
終わったら寄ろうと思って。」
そう話しながら席につき、
彼女はコーヒーを飲み、便箋を選び、
30分以上かけて、はがきに言葉を書いていました。
「中学校のときの年賀状以来で、
楽しいって思いました」
「A4じゃなくて、はがきサイズだから、
多すぎず、でもちゃんと考えて書けました。」
大学生活では、
レポートも連絡も、ほとんどがデジタル。
それでも彼女は、
「字を書くのは好きなんです」
と、少し照れたように話してくれました☺️
書いていた手紙は、ご家族宛ての一通。
宛先を決めてからは、文字数も自然と増え、
ペンの色を変えたり、少しだけ装飾を足したりしながら、
じっくりと時間をかけて仕上げていました。
「おばあちゃんが“年賀おさめ”をするらしくて。
だから、今年はちゃんと書こうと思ったんです」
そう話してくれたその言葉に、
“書く理由”が、静かににじんでいました。
🌼 「また来ました」が生まれたこと
2日目には、1日目にも来場された方が、再び立ち寄ってくださいました。

「昨日のチーズケーキ、美味しかったって言ったら、
買ってきてって頼まれたの」
そう話しながら、Bathtubのスイーツを選び
「コーヒーも本当に美味しかったわあ」と
声をかけてくださる姿。
書いた手紙だけでなく、
味わった時間も、届いていく。
このイベントが、
一度きりで終わらない体験になっていたことを、
そっと教えてくれる場面でした。
🌱 書く・味わう・届ける、その先へ
2日間を通して、会場には
ご近所の方、学生さん、親子連れ、受賞者の方など、
本当にさまざまな人が集まりました。
理由も、年齢も、立場も違うけれど、
同じポストに、同じ想いを投函していく📮
日本郵便のスタッフさんの声かけ、
ぽすくまの存在、ひらかれた空間。
そのすべてが、
「書いてみようかな」という気持ちを、
そっと後押ししていました。
デジタルが当たり前の今だからこそ、
立ち止まり、誰かを想って文字を書く時間。
この場所で生まれた「書きたい」という気持ちが、
それぞれの日常のなかで、
ふとよみがえる瞬間があったら嬉しいです。
そしてまた、どこかで誰かがペンを取るきっかけになっていたら——
そんな未来を想像しながら、
お手紙カフェイベントは、静かに幕を閉じました🌿


関連リンク 🔗
本イベントにご協力・ご参加いただいた皆さまのご紹介です。
-
日本郵便株式会社 東海支社
お手紙文化を未来へつなぐ取り組みをされています。
▶︎ https://www.post.japanpost.jp/index.html -
Bathtub(バスタブ)
岐阜・大垣にあるコーヒーカフェ。
書く時間に寄り添う、やさしい一杯を届けてくださいました☕️
▶︎ https://www.instagram.com/buthtub_coffee/ -
ラブリーフ(Love Leaf)
星が丘発の文房具ブランド。
“書く”を日常に戻してくれる便箋が印象的でした✍️
▶︎ https://loveleaf.co.jp/
