1. はじめに
第2回目となる今回は、いよいよ星が丘エリアへ。
テーマは、
「星が丘駅から星が丘門へ、どうすれば自然と足が向くのか」。
東山動植物園といえば西門のイメージが広く浸透しているなか、
星が丘門からの入園は全体の約7%。
この数字を出発点に、
“星が丘ならではの魅力をどう届けていくか”を探る一日となりました。
学生たちは3チームに分かれ、
それぞれ異なる視点から街を歩きます。
私は主にAチームに同行し、
後半はBチームの視察にも少し合流。
多角的にまちを見る時間となりました。

#星ヶ丘三越前でのフィールドワーク事前説明の様子
2. 企画会議|数字とまちの未来を共有する
フィールドワークに出る前に、まずは現状の共有から。
年間来園者数は約289万人。
季節によって来園者数が変化すること、
秋には一日7000人が訪れる日もあることなど、
具体的なデータが示されました。
さらに、星が丘ボウル跡地の再開発や
新たな学びの拠点づくりなど、
星が丘エリアがこれから迎える変化についても共有。
「いま」と「これから」を重ね合わせながら、
それぞれの視点を持って街へと向かいました。

#東山総合公園 東山植物園 園長補佐 山本達樹様より、星が丘エリアの特性と来園者動向についてご説明いただく様子

#名古屋市緑政土木局 東山総合公園再生整備課
担当課長(施設整備・植物園施設整備) 平泉智子様より、星が丘門周辺の施設整備についてご説明いただく様子
3. 坂をのぼる|Aチームの観察から見えた可能性
星が丘テラスを抜け、坂道をゆっくりと上る。
実際に歩いてみることで、
地図では見えない“体感”が見えてきました。
時間帯によって通行する人の層が変わること。
学生の往来が集中する時間帯があること。
坂道という地形が、まちのリズムをつくっていること。
また、駅周辺の花壇や鉢植えが
植物園のボランティアによって手入れされていることにも注目。
すでに街と植物園は、
さまざまなかたちでつながっています。
そのつながりを、どう可視化していくか。
そんな視点が自然と生まれていきました。

#駅から星が丘門へと続く導線を歩き、移動体験そのものを検証する学生たち

#星が丘テラスから星が丘門へ向かい、坂道の体感や周辺環境を観察する学生たち
4. 「登る道」を体験価値へ
現地での対話からは、前向きなアイデアが次々に。
坂の途中に、季節の見どころを知らせるサインを置くこと。
休憩スポットの存在を事前に伝える工夫。
年間パスポートの魅力を街中で発信する仕掛け。
また、星が丘テラス、学校、植物園など、
それぞれの特徴を活かした連携の可能性も話題に。
ターゲットを具体的に描きながら、
「どんな人に、どんな時間を届けたいか」を考える。
坂を“ハードル”として捉えるのではなく、
“ゆっくり楽しめる導線”として設計できないか。
視点が少し変わるだけで、
見える景色も変わっていきました。

#東山動植物園の園内マップを確認しながら、導線や施設配置を検討する様子

#歩道の幅や路面状況を確認しながら、実際の歩行環境を観察する様子
5. Bチームの視点|テラスの魅せ方から学ぶ
後半はBチームにも合流。
星が丘テラスの休憩スペースや季節装飾、
参加型の仕掛けなどを観察しました。
街の中で“立ち止まる理由”が丁寧につくられていること。
また、来訪先を決める際に
InstagramやGoogle Mapが活用されていることも共有されました。
最寄り出口からのルート表示や
SNSでの見せ方は、
植物園への導線づくりにも応用できそうです。
テラスまでの体験を、
その先へどうつなげていくか。
そのヒントが、確かにありました。

#駅から星が丘門へと続く導線を歩き、移動体験そのものを検証する学生たち
6. 次回に向けて
今回のフィールドワークを通して見えてきたのは、
星が丘エリアが持つ豊かな資源と、その伸びしろ。
体験は、門に着く前から始まっています。
最初の案内、途中の安心、
そして到着前からの期待。
それらをどう編み直していけるのか。
その問いを、これからの検討の中で深めていきます。
次回は観察結果を整理し、
具体的な提案へとつなげていきます。
学生たちの挑戦は、
いよいよ次の段階へと進んでいきます。

#星が丘テラスでの視察内容を共有し、今後の検討事項について意見を交わす様子
