1. はじめに
春の入り口のような空気を感じたある日。
東山植物園へ、梅の花を見に訪れました🫧
この日は星が丘門から入園。
ゆっくりと園内を歩きながら、梅の谷と梅の丘、そして桜の回廊をめぐる散策です👟
まだ少し冷たい風の中にも、
どこかやわらかな季節の気配。
そんな空気の中で、ふわりと漂ってきた梅の香りが、
この日の植物園の時間をそっと始めてくれました🍂


2. 梅の谷を歩く
星が丘門から園内へ入り、
まず向かったのは「梅の谷」🪷
ビオトープや日本庭園に近いこの場所は、
谷の地形ならではの静かな空気が流れていて、
梅の香りがやさしく広がる場所です🕊️
枝先に咲く梅の花を見上げながら歩いていると、
白や淡い紅色の花が、
まだ冬の名残のある景色の中に
ぽっと灯りのように浮かんでいました。

梅の花は、品種によって咲く時期が少しずつ違います。
同じ梅でも、
咲き始めのもの、盛りを迎えるもの、
そして季節を終えようとしているもの。
それぞれの時間が重なり合いながら、
この谷の景色をつくっているように感じました🌫️
3. 梅の丘で出会った花
園内を歩きながら、次に向かったのは「梅の丘」⛰️
お花畑の近くにあるこの場所は、
日当たりのよい丘の斜面に梅が並び、
明るい光の中で花の色がいっそうやわらかく見える場所です🔆
この日、特に印象に残ったのが
**「思いのまま」**という品種の梅でした。
ひとつの木に、白い花と紅い花が混ざって咲く、
少し不思議で、どこか愛らしい梅。
枝を見上げるたびに色が変わるようなその姿は、
まるで花が自由に咲いているようで、
名前の通りの表情を見せてくれているようでした。



4. 植物園の常連Cさんとの出会い
梅の丘で写真を撮りながら地図を眺めていると、
ひとりの男性が声をかけてくださいました。
その方は、植物園の常連だという Cさん。
「花は1週間で様子が変わるんですよ。」
そう教えてくださったCさんは、
10日に1回ほど植物園を訪れているのだそうです。
同じ場所を歩いていても、
その日ごとに見える花や景色は少しずつ違う。
だからこそ、何度来ても飽きることがないのだと
穏やかな笑顔で話してくださいました☺️
話を聞きながら、
桜の回廊の方へも少し足を伸ばしてみることに。



歩いてみると、そこには
桜の木々が並ぶやわらかな景色が広がっていました🌸
まだ咲き始めのものや、
これから花を開こうとしている枝。
春へ向かう途中の静かな時間が、
ゆっくりと流れているようでした🌬️
5. 植物園の楽しみ方
Cさんと話しながら歩いていると、
植物園の楽しみ方が少しずつ広がっていきました🗺️
花は1週間ほどで様子が変わること。
だから、毎週来ても違う景色に出会えること。
そして園内は、
散策するだけでも
ちょっとしたハイキングのような運動になること🥾
「植物園って、季節を歩く場所なんですよ。」
その言葉が、とても印象に残っています。

6. 春は黄色から始まる
歩きながら、Cさんが教えてくださったのが
「春の色」の話でした🌼
「春はね、黄色から始まるんですよ。」

蝋梅のような黄色い花が咲き始め、
そのあとに梅や桜のピンクが続く。
やがて新緑の緑が広がり、
夏には赤い花が咲く。
花の色で季節を眺めるという視点は、
それまであまり意識していなかったもの。
植物園の景色が、
少し違う目で見えてくるような話でした🌈
7. 桜の話 ― 御衣黄という花
話題は、これからの季節の桜へ。
そのときCさんが教えてくださったのが
**御衣黄(ぎょいこう)**という桜でした。


淡い黄緑色の花を咲かせる、
少し珍しい桜で、
桜の季節の終わり頃に咲く品種だそうです。
染井吉野が終わると、
多くの人は桜の季節が終わったと思ってしまうけれど、
「最後に咲く桜も、なかなかいいんですよ。」
そう話すCさんの言葉に、
季節の終わりまで花を楽しむ
植物園の時間がふっと見えた気がしました🌱
8. 梅のお花見のあとに
梅の香りに包まれながら歩いたこの日の散策は、
思いがけない出会いのおかげで、
とても豊かな時間になりました💐
花を見上げるだけでも楽しいけれど、
そこに誰かの話が重なると、
景色はまた違うものになるのかもしれません。
梅の谷と梅の丘、
そして桜の回廊を歩いた午後。
植物園の中で、
季節と人のあたたかさに触れた
やさしいお花見の時間でした😌

9. お知らせ|東山動植物園 春まつり
これからの東山動植物園では、
春の訪れを楽しむ 「春まつり」 が開催されます🎊
(期間:3月14日(土)から5月6日(水)まで。)
園内では、河津桜から八重桜まで、
さまざまな品種の桜が順番に花を咲かせ、
長い期間お花見を楽しむことができます🌸
梅の季節のあとには、桜の季節。
ぜひ植物園を歩きながら、
春の花の移り変わりを感じてみてください🕊️
🌸 春まつりのご案内(東山動植物園公式サイト)
https://www.higashiyama.city.nagoya.jp/news/2026/02/post-1446.html
🌿 過去の草花録はこちらから
https://cgh.works/project/hoshigaoka-soukaroku/
✍️ 文・写真:スタッフわらび
